老後のための備えというと、「貯金」や「年金」がまず思い浮かぶかもしれません。
けれど、もうひとつの選択肢として知っておきたいのが「保険」を活用するという方法です。
「え?保険って、万が一のためのものじゃないの?」と思っている方もいるかと思います。
確かに、保険には万が一に備える役割がありますが、老後の資金を計画的に準備するための“資産形成型”の保険商品もあるのです。
たとえば、こんな保険があります
- 個人年金保険
一定期間保険料を積み立て、60歳や65歳から年金のように受け取れる仕組み。
受け取り方法も一括や年金形式など選べる場合が多く、将来の生活費の足しに。 - 終身保険(貯蓄型)
亡くなったときの保障もありますが、解約返戻金があるため、ある程度経てば老後の資金として引き出すことも可能。 - 外貨建て保険や変額保険
リスクはあるものの、長期的な視点で運用しながら増やしていくタイプもあり、資産の一部として検討する人も増えています。
※この記事では、老後資金の備えに役立つ情報と、無料で相談できる保険サービスもあわせてご紹介しています。
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老後資金として活用できる保険商品の種類と特徴

先ほど例に挙げた保険商品をもう少し詳しく説明します。
① 個人年金保険(こじんねんきんほけん)
■ 特徴
・60歳や65歳など、決めた年齢から年金形式でお金を受け取れる保険。
・受け取り方法は「一定期間受け取る」「一生涯受け取る(終身年金)」などが選べる。
・公的年金の上乗せとして利用されることが多い。
■ メリット
・将来の受取額が契約時に決まっている(確定型の場合)。
・途中で引き出しにくい=貯金の苦手な人に向いている。
■ デメリット
・途中解約すると元本割れのリスクがある。
・インフレ(物価上昇)に弱い可能性がある。
② 終身保険(しゅうしんほけん)
■ 特徴
・一生涯の保障があり、死亡時に保険金が支払われる。
・貯蓄型の終身保険は、一定期間支払うと解約返戻金(かいやくへんれいきん)が貯まる。
■ 老後資金としての使い方
・60歳や65歳までに払い込みを終え、その後は解約して返戻金を老後資金にする人もいる。
・または、万が一のための備え(相続・葬儀代)としてキープする選択もある。
■ メリット
・計画的に貯蓄ができる。
・相続対策にもなる(保険金は受取人固有の財産)。
■ デメリット
・利回りが低い場合がある。
・保険料が割高に感じることも。
③外貨建て保険・変額保険
■ 特徴
・運用成果によって将来の受取額が変わる保険。
・外貨建ては為替の影響を受ける。
■ 老後資金としての使い方
・リスクを取って増やしたい人向け。
・長期運用を前提とすれば、利回りが期待できる場合も。
■ メリット
・運用成果次第では大きく増える可能性。
・外貨建ての場合、円安時には有利になる。
■ デメリット
・元本割れのリスクがある。
・仕組みが複雑で理解に時間がかかる。
保険のメリット・デメリットを知っておこう

いろんな保険商品がありますが、老後資金として活用するメリット・デメリットをまとめると、下記のようになります。
- 毎月決まった金額を半強制的に積み立てられる(貯金が苦手な人に◎)
- 契約時に予定利率が確定している商品もあり、長期で見れば元本保証されることも
- 一定の年齢以降、年金形式で受け取れる安心感がある
- 途中で解約すると元本割れすることがある
- 流動性(すぐ引き出せるかどうか)が低い
- 手数料や保障部分のコストがかかる商品もある
保険で老後資金を準備する際のポイント

- 目的を明確にする
例:生活費の補填なのか、葬儀代の準備か、相続目的か。 - 保障と貯蓄のバランスを見る
保険は「万一のときの保障」+「将来の資金準備」という側面がある。どちらを重視するかで選ぶ商品が変わる。 - 流動性を確認する
必要なときに引き出せるのか、途中で解約して損がないかも重要。 - インフレへの対策も考慮する
長生きリスクや物価上昇に対応できるように。
大事なのは「自分のライフプランに合っているかどうか」

保険は一見むずかしく感じるかもしれませんが、「将来の自分の生活を、どう支えてくれるか」という視点で見ていくと、必要な選択肢が見えてきます。
- 貯金が苦手で、決まった形で積み立てたい人
- 公的年金だけでは不安な人
- 相続や万一の備えも含めて考えたい人
- 年金以外に、決まった額を毎月受け取りたい人の
- ある程度リスクをとって、資産を増やす方法も検討したい人
そんな方は、保険商品も老後資金の準備手段として選択肢に入れてみて下さい。
ただ、保険に詳しくない人からすると検討するのも簡単ではないですよね。
そんな時は一度プロに相談してみるのもひとつの方法です。
無料で自分に合った保険や備えを見直せるので、今の自分にできることの1つとして行動するのはおすすめです。
最後に

老後のための準備に「正解」はありません。
貯金・年金・保険・運用など、それぞれの特徴を知って、自分らしい方法で備えることが大切です。
もし保険を活用してみたいと思ったら、信頼できる保険相談窓口やFP(ファイナンシャルプランナー)に相談して、自分に合った商品を無理なく選ぶことから始めてみてくださいね。